« VBScriptの貧弱さ | メイン | 携帯小説とヤオイに共通点があることに気がついた »

2007年12月15日

「カンナさん大成功です」を見に行った

あまり期待していなかったが、意表を突かれた。かなり良かったよ。

新宿マルイのくじ引きでペアチケットがあたり、せっかくだからと恋人と見に行ったのが経緯。今年は二人で映画は何回か見に行ったものの、こういう機会でもないと、韓国映画を見に行くことはないだろうので。

不意打ちを食らった感じで、ちょっと目が潤んでしまった。感動レベルとしては、そこまで神レベルほどには高くなかったのだが、歳かねぇ…。

まあ、ベタな笑いと、整形した人間が感じる自己矛盾という深いテーマを共存させているのが絶妙でした。

「何でも思い通りに出来たら神様だよ。人間は出来ることをやるしかないんだ」

みたいな名言もあって、それが物語の鍵の一つになっているところも巧くできていたね。

ただ、整形カミングアウト後の物語収束のさせ方が、ちょっと都合が良いかなぁと思った。あと主人公が父親をずっとほっておくのはどうかと思いました。

主人公が思いを寄せている音楽プロデューサーのサンジュンがやり手で、周りの人間を引きつけながらぐいぐい引っ張っていくのが素晴らしいと思った。

が、恋人は、「彼は悪人にも善人にもなりきれてなくて中途半端だからダメ」とダメ出ししてました。また、恋人は「主人公は(歌と言う)天職を持っているくせに欲張りだ」と手厳しいことも言っておりました。

いや、しかし「韓国映画侮れない」と思ったよ。韓国作品には「冬のソナタ」みたいな阿呆臭いイメージしかなかったからね。

あと、映画が始まる前に流れた高須クリニックのCMが笑えた。院長(かな?)が砂漠にそびえ立ちながら「Yes! 高須クリニック」とかナルシスティックに言っているのが愉快でした。出だしが院長がアラブの要人みたいな人とシリアスに話している場面で、何かの映画の予告編かと思いきや、そんなCMだったので、客席でもそこかしこで吹き出している方がいらっしゃいました。

投稿者 Songmu : 2007年12月15日 23:17