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2007年8月24日

頭が良いかどうかが頭の良い人にしか分からない理由

前のエントリーの最後に書いたことを膨らませてみる。すげーアレな発言に聞こえるかもしれないが、これは事実なんですよ。

だってさ、王貞治がバッターの素振りを見たら、たちどころに、その選手の長打力、ミート力、打球の質、得意なコース、苦手なコースなんかがたちどころに分かるはずなんですよ。それに引き換え私ら一般人は、素人か否かくらいしか判断できないでしょう。多分これには多くの人が納得してくれると思う。

頭の良し悪しもそれと同じで、頭の良い人に人物を判断させたら、その人が頭がどの程度良いかはわかる。頭が良くなるほどその精度は高くなる。

私は中高時代チェスをやっていた。チェスの世界にはレイティングという結構正確な客観的指標がある。初心者が1200くらいといわれ、私のレイティングが1500くらい。1800を超えればトッププレイヤーと呼ばれ、日本チャンピオンで2300くらい。2500を超えると、神みたいな存在で、GM(グランドマスター)と呼ばれる。これは生涯称号らしいから横綱みたいなもんだな。でちなみに世界チャンピオンが2800程度。

で、このレイティング、200差がつくと勝率が1対3くらい、400差がつくともうほぼ勝ち目はない位になります。これはもう圧倒的に正しい。

私なんか、レイティングが1500程度しかないから1900以上の人に全く勝ち目がないわけ。実際対局してみると、一手一手何やってもどんどん局面が悪くなっていく感じで、違うゲームをやってるんじゃないかという錯覚さえ覚える。もうね勝ち目が全く感じられないの。

そんな私にとっちゃ、レイティング1900以上の人は全員強すぎるという感覚しかないんですよ。言ってしまえば、レイティングが1900だろうが、2500だろうが、私にとっては強すぎるという判断しか下せないわけ。

相手のレイティングがわからなくて対局した場合、その人が実際1900以下だったら私でも相手のレイティングは大体判断できるんですよ。でも1900以上だったらもういけません。1900以上はあるなということはわかるんですが、それ以上のことは分からんのですよ、強すぎて。(流石にちょっと大げさに書いている。日本チャンピオンクラスと対局するとやはり違いは分かる。ちょっとね。)

実際レイティングが2000を越えるとミスらしいミスはしなくなるという印象なのだが、そんな中でも歴然としたヒエラルキーがあるというのは本当に想像もつかない世界なのです。だって、レイティング1900の人は、2300の日本チャンピオンに勝ち目はないし、2300の日本チャンピオンは2800の世界チャンピオンに勝ち目はないわけですよ。どんだけぇ~ってやつですね、ホント。

戸愚呂弟のいう「強くなればなるほど相手の強さがわかる」は正しくそのとおりなのです。

頭の良し悪しの話に戻ると、それでも、頭のよろしくない人が納得できるように、また、世の中の大多数の頭の悪いやつがでたらめな判断を下さないように、多少不正確でも明快な基準を示す偏差値とかIQみたいな数値が世の中にはたくさんあるわけですよ。もちろん、どんな人間でも判断を誤るから客観的な指標が必要だというのもある。

それ以外に判断する方法があるの?って話ですよ。だから、こういった数字はなくならない。多くの人は実際のところ数字が客観的な拠り所になるってことを分かっているはずだ。野球だって数字のスポーツだし、体脂肪率とか、戦闘力とか、みんな好きじゃん(笑) だから偏差値とかを否定する人たちの気が分からんね。

そういう人は、頭の良さで人間の価値が決まってしまうわけじゃないというものすごく当たり前のところに立ち戻ればよいと思うのですがね。

人間同士生まれつきいろいろ違いがあるのは当たり前。それに対して判断材料があることは良いことだよ。そして違いに目をつぶってしまうのは愚か。

投稿者 Songmu : 2007年8月24日 00:53