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2006年8月 4日

3,40代で年収1千万が当たり前

先日、大学のサークルの同期周辺のOB・OGで集まって飲んだ。驚いたのが、3,40代で年収1千万円になるのが当たり前だということを前提にして話す人がいるということだった。これは決してイヤミな話ではないのだ。

これは、多くの都会の子供が「多分、高校、大学には行けるんだろうな」と思うくらいのイノセントさ。中高6年一貫の有名進学高校の生徒が大学受験勉強に足を踏み入れる前から既に「東大かそれに準ずる国立大学、悪くても早慶レベルの私大には行くのだろうな」と妄想を抱くような無邪気さ。それらと同様のモノだ。

それらは確かに、結果的にはかなりの確率で正しいので、そう思うことは間違いではないかもしれない。それでもこれは、本人には本当は見えてもいないのに、周りの事例を根拠に見えたつもりになっているということなので、どうも釈然としない。自分自身で1mも走ったことのないレールの上を走れると確信してしまうようなものだ。

高校時代はその辺に潔癖だったこともあり、周りの雰囲気に流されたくなくて、現役時代は大学を受験しなかった。親の手前、センター試験だけは受けた。親には申し訳ないことをした。若かった。

かっこつけたことを書いたが、実際は浪人がしたかっただけだ。また、全く勉強してなかったので当時受験したところでろくな大学に合格しなかっただろうってのが背景にある。結局のところ、いったんちょっとレールから外れてみたかったけど、脱線事故は起こしたくなかった。それだけのことだ。それほどの勇気はなかった。

話がそれたがそういう、高確率だけど無根拠なモノに対する無邪気な期待に対しては相変わらず気味の悪さを感じてしまう。ただ、今の自分はそういう世界(3,40代で年収1千万が当たり前)に近い所に住んでもいるのだなと認識させられ、なんだか居心地の悪さを感じた。それで、そうなっちゃうのかも知れないな、とか考えそうになってしまう自分がイヤだ。

実際のところ、東大、早慶卒あたりで、年収1千万行く割合ってのはどれくらいなんだろうね。

投稿者 Songmu : 2006年8月 4日 01:43